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カナダ・ブリティッシュコロンビア州・クィーンシャーロット島。ある一冊の本に出会わなかったらこの島のことなど知る由もなかっただろう。著者星野道夫さんの「森と氷河と鯨」は僕をクィーンシャーロット島の豊かな自然の世界へと駆り立てた。先住民族ハイダ族とその文化のトーテムポール、それを取り巻く豊かな自然、レインフォレストの深い森、ブラックベアを頂点とする動物社会、クジラやオルカが集まる豊かな海など、今まで僕が知らなかった世界がその本の中には写されていた。この本の中で一番心に残ったのは、この島にあるハイダ文化の象徴のトーテムポールが誰にも邪魔されることなく、今もなお風雨にさらされ朽ち果て続けているということ。「保管するべき」という意見にハイダの人々は反対し、この土地にトーテムポールが朽ち果て消えゆくことを選んだ。それは自分たちの魂がこの土地に永遠に生き続けるということ。現代文化の物を残すことに重きを考えてるのに対し、ハイダ文化はいずれ消えてしまうもの。しかし人間が自然の中で生きるうえで本当に大切な方はハイダ文化のような生き方かもしれないと思った。

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01)朽ち果てゆくトーテムポール。トーテムポールには人や熊、ワシ、オルカなどこの土地に深く関わるものの姿が彫刻され、1本1本にいろいな思いや物語が込められている
02)横たわる トーテムポール。
04)6月、トーテムポールの周りには小さな花が咲き、色鮮やかに飾られる。
05)すでに倒れ、土へ還ろうとするもの

06)この1本だけ他のものと少し離れたところに立っていた。何かに取り憑かれたように、このトーテムポールに見入ってしまった。
07)朽ち果ててはいるものの、まだ彫刻のあとは残っている。しかしいずれ苔に全体を覆われてしまう。
08)顔の側面が少し朽ちたもの。あと何年この風景が見られるのだろうかつい考えてしまう。
09)トーテムポールの前は穏やかな小さな湾が広がる。湾をじっと見つめていると、その昔、人々がここで
豊かに暮らしていた姿を想像してしまう。